えっ!水道水そのまま飲むの!私が水道水をそのまま飲まない5つの理由

蛇口をひねればいつでも水が出るありがた~い日本の水道。

日本の水道は世界レベルで見ても非常に安全でおいしいなんて言われてますよね。

でも、ミネラルウォーターや浄水器が普及している現在、水道水をそのまま飲むって人、あまり見かけないような・・・

私自身も特別健康志向ってこともありませんが浄水器を通ってない水道水をそのまま飲むことはまずありません。

ということで、水道水をそのまま飲む人がどのくらいの割合でいるのか?

私がなぜ水道水をそのまま飲まないのかについてまとめました。

水道水をそのまま飲む人の割合ってどのくらい?

水道局の広報では「水道は安全」「そのまま飲んでも大丈夫」と啓発されてますが、「本当にそのまま水道を飲んでる人ってどのくらいるの?」ってところ、気になりますよね。

そこで、実際にどのくらいの割合の人が水道水をそのまま飲んでいるのか?

水道事業者が行っているアンケートを元に探ってみました。

水道水を浄水器へ通さずに飲む人の割合(沸騰も含む)

東京都が 東京水道あんしん診断 を受けた方を対象に行なったアンケート結果(平成29年度)です。

全国規模のものもあったのですが、やや古いものばかりだったのでより新しいこちらのデータをお借りしました。

「 いまや浄水器はどこの家庭でも常識 」と思ってる方、ちょっと意外な数字だったのではないでしょうか。

沸騰させたり汲み置きしたりといったものもも含まれていますが、およそ半数の方が浄水器を通さずに水道水を飲んでいます。

参照:平成29年度 東京水道あんしん診断報告書

水道水をそのまま生水で飲む人の割合

水道水をそのまま生水で飲んでいるのか?一回沸騰させて飲んでいるのか?も気になるところ。

東京水道局のアンケートではそのあたりがわからないんですよね、なので他を探してみたところ大阪市が集計してくれたアンケートがありました。

有効回答数が少なくやや規模の小さいアンケートですが、参考になりそうです。

以下のグラフは「浄水器を通さずに水道水を飲んでいる」と答えた人に絞って生水で飲むか沸騰させて飲むかの数値をグラフ化したものです。

約7割におよぶ人が沸騰させてから飲む、と答えています。

浄水器を通さずに飲んでいる人でも多くはそのままの生水ではなく沸騰させて飲んでいるようですね。

ちなみに浄水器を通さずに飲む人は東京で48.9%でしたが今回の大阪市のデータでは約60%の人が浄水器を通さずに水道水を飲む、と答えています。

参照:平成29年 大阪市 水道事業に関するアンケート

日本の水道は厳しい基準に守られている

日本の水道水は先進国の中でも比較的厳しい基準で守られています。

水道法で定められている水質基準項目が51種類、さらに目標値として26項目、さらに目標値として47項目が設定されています。

海外の基準値との比較

 日本WHO
アメリカEPAEU
総トリハロメタン0.1mg/L以下-0.08mg/L以下0.1mg/L以下
0.01mg/L以下0.01mg/L以下(暫定)0.015mg/L以下(AL)0.01mg/L以下
水銀0.0005mg/L以下0.006mg/L以下(無機水銀とし
て)
0.002mg/L以下(無機水銀とし
て)
0.001mg/L以下
ヒ素0.01mg/L以下0.01mg/L以下(暫定)0.01mg/L以下0.01mg/L以下
ホルムアルデヒド0.08mg/L以下---

高度浄水処理のおかげでよりおいしく安全な水道水が増えている


出典:東京都水道局

東京、千葉、埼玉をはじめ、大阪、京都、福岡、沖縄などなど高度浄水処理場が続々と導入されてきています。

「昔の水道水なんてまずくて飲めなかったけど今の水道水はおいしい」と感じている方も多いんじゃないでしょうか。

この高度浄水処理はオゾン処理をすることで塩素臭が少ない、トリハロメタンを大幅に削減、さらに微生物処理を加えたものでは有機農薬や合成洗剤の成分も分解できるという優れものなんです。

高度浄水処理が導入されてない地域でも塩素処理の方法を見直したり、活性炭を導入するなど、より安全なおいしい水道水を届けるための取り組みが全国で行われています。

それでも100%安全とは言えない5つの理由

私はニッポン大好き人間なので、「ニッポン水道水はそのまま飲んでも安全だよ」と言いたいところなんですが、100%安全か?といわれると心配な部分もあります。

何が心配なの?というところを一部ですがまとめてみました。

1.集団感染事例

もう20年以上前の話になりますが、1994年神奈川県平塚市、1996年埼玉県越生町でクリプトスポリジウム原虫の集団感染事故が起こり合わせて1万人近くの方が感染被害に遭われています。


クリプトスポリジウム  出典:国立感染症研究所

クリプトスポリジウムとは塩素に強い耐性を持った原虫で、汚染された水を飲むと激しい下痢に襲われるそうです。

この事件の後、原水の調査を定期的に行うなどの対策で、これまで集団感染は起こっていませんが、こういう可能性もゼロではないと思っておいたほうがよさそうです。

ちなみに、 クリプトスポリジウムは一度沸騰させれば問題ありません。また、中空糸膜やセラミックといったマイクロフィルタータイプの浄水器でも除去できます。

クリプトスポリジウムは加熱、冷凍、乾燥に弱く、60℃以上又は-20℃以下で30分間、又は、常温の場合で1~4日間乾燥状態におかれると、感染力を失います。飲用水の場合は、1分間沸騰させれば十分不活化できます。

出典:厚生労働省

2.誤接続で汚水が水道に流出

下水の処理水が水道に!2017年に東京都の一部の家庭に起こった事故です。

原因は 水道管の誤接続(クロスコネクション)というもの、

本来排水される方に繋げないといけない配管を間違って水道水の方につなげちゃった事例です。

「異臭がする」と住民からの通報で発覚したとの事ですが、下水の処理水が水道から出るなんて、もし飲んでたらと思うとゾッとしますよね。

この他にも工業用水をつなげちゃったり井戸水を浄水せずに蛇口からでるパイプにつないじゃったりなどなど誤接続の事故は毎年のように起こっています。

水道水を飲む、ということはこんな信じられないような事がおこる可能性もゼロではありません。なので異臭や変な味がするなど、ちょっとでもおかしいな?と感じたら、すぐに吐き出して自分の身を守ってくださいね。

3.数値の偽装

平成15年に京都の長岡京市で水道原水の検査データの虚偽報告が発覚しています。

実際には水道の原水には適さない(水質基準を上回る)数値が出ていたにもかかわらず、基準内の数値に書き換えて報告されていました。

それやっちゃー、せっかく安全基準があっても何の意味もないじゃん(# ゚Д゚)私達は何を信じればいいのか・・・

厳格な検査基準があってもそれを守るか守らないかは人間次第ということですね。

幸いにも、水道水として供給された水の方は水質基準を満たしていて、飲んだとしても安全性に問題はなかったそうですが、結局は自分の身は自分で守らなくちゃ、と思える事件です。

4.貯水槽の汚染

貯水槽経由の水道を使っている方は特に注意が必要、水道水をそのまま飲むのはおすすめしません。

問題になるのは貯水槽の衛生面です。中が赤サビだらけだったり、藻が生えていたり、中には小動物などの死骸があった、なんて身の毛もよだつような話もあります。

今ではかなり改善されているかもしれませんが、ここ数年でも一般細菌や大腸菌、ノロウイルスの混入で健康被害が出た事例が報告されています。

貯水槽の衛生面については長年問題視されていて最近では東京都、横浜市、さいたま市をはじめ、多くの自治体で 貯水槽を使わない「直結給水方式」 が推奨されています。

それでも ビル・マンション・学校・病院などまだまだ貯水槽は残っているので貯水槽経由の水を使うときはご注意を。

参考:水道関係の事故事例-厚生労働省

5.配管の老朽化

40年前に敷設された水道管の中身ってどうなっているかご存知ですか?

「まさかこの中を通った水を飲んでるの!」ってびっくりするくらい赤いサビが氷山のように盛り上がってえらいことになってるんです。

出典:秩父市-市長ブログ

40年以上立っている水道管は耐用年数を過ぎているため「老朽管」といわれますが、この老朽管、全国あわせるとその距離はなんと10万キロにも及ぶと推計されています。

新しい管に取り替えるには1kmあたり1億円以上かかるそうで、すべて更新するには130年かかるとの試算もあり絶望的な状況です。

水道管の中身がサビているからと言って健康に直接影響はないと言われていますが、飲む側の私達にとっては心配ですよね。

10年、20年飲み続けても大丈夫なの?健康への影響が全くないって言い切れるの?ってところは誰にもわからないと思います。

水道水を安全に飲むには

日本の水道水は厳しい基準に守られて基本的には安全ですが、上記の問題を考えるとやはりそのまま飲むのはちょっと不安、自己防衛の対策は必要かと思います。

浄水器

トレビーノのカセッティ®205MX(東レ)

お金はかかりますが、水道水を飲むなら浄水器は付けることをおすすめします。

据え置きやビルトインタイプの浄水器は数万~数十万円するものなど高額なものも多いですが、 蛇口に付けられる 手軽なものなら3千円程度から選べます

東レのトレビーノや 三菱ケミカルのクリンスイ、パナソニックのTKシリーズなど信頼できるものが沢山あるので検討してみてはいかがでしょうか。

浄水器を選ぶときに注意したいのは「信頼できるメーカーのもの」「除去能力をちゃんと表示してるもの」を選ぶこと、あとはコスパ、フィルター交換も考えたランニングコストにも注目して選びたいですね。

水道水直結サーバー


ナノラピア ネオ(ウォータースタンド)
3,980円(税別)/ 月 ~

水道から高性能な浄水器を通して、サーバーから使えるタイプです。

月額3~4千円ほどかかりますが超高性能な浄水フィルターが付いたものが多いです。

また、温水&冷水をいつでも使えるため、お湯を沸かしたり、一旦沸かした水を冷蔵庫で冷やしたりといった手間がかからないメリットがあります。

特におすすめなのはおじいちゃん、おばあちゃんがいるご家庭

ヤカンでお湯を沸かしたり、電気ポットを使わなくて良くなるので、安全面のメリットは大きいですよ。

沸騰(煮沸)じゃだめなの?

ちょっとカルキ臭が強かったりして飲みにくかった水道水でも沸騰するとおいしく飲めますよね。

でも沸騰にはメリットだけでなくデメリットもあるので沸騰させてるから安心、というわけでもないんです。

メリット

・残留塩素を除去

残留塩素は5分程度の沸騰でほぼ取り除くことができます。

・原虫や病原菌、ウイルスを殺菌

※ウエルシュ菌など沸騰では効果がないものもあります。

・揮発性の有害物質を除去

地下水を原水としている地域ではテトラクロロエチレン、トリクロロエチレンといった有害物質が問題になることがありますが、揮発性があるため沸騰させることで取り除くことができます。

デメリット

・トリハロメタンが増える

トリハロメタンは5分程度の沸騰では逆に増えることが確認されています。効果を発揮するには最低でも10分間、完全に取り除くには50分以上の沸騰が必要とのこと。

・鉛 アルミニウムなど効果なし

鉛やアルミニウムといった金属類の有害物質は沸騰では除去できません。水が蒸発してしまう分、濃度が高まってしまう可能性もあります。

まとめ

「水道水をそのまま飲む」ことにはリスクがあります。

日本の水道水は世界レベルで見れば確かにすばらしいですし基本的に安全性は保たれてます。

ですが、誤接続や数値の偽装、といった人為的な懸念や老朽管、貯水槽などの設備の問題を抱えているのもまた事実。

水道水の安全性が気になるなら浄水器やボトルウォーターの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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